ペットシア

こんばんは、おはようございます、こんにちは!
うなぎの完成もそこそこに
自分の誕生日もそこそこに
悲しいことがありました、
おぺらお~です!

トゥイッターのほうで逐一呟いていましたが、14年ほど飼い続けていたペットの猫ちゃんがとうとう虹の橋を渡ってしまいました。

重たい話題なので、以降たたみます。
動物の生と死の問題はサイトのオリジナル創作の徹さんシリーズでもしばしばとりあげますが、極端な話、昆虫、クモ、ムカデ云々までひっくるめて動物好きの私には、ペットシアから食肉文化は恒久のテーマとして向かい合わなくちゃいけないと思っています。

メイちゃん
(おばあちゃんの腕の中が一番のお気に入りv)


前回のエントリーで「今日は通院で~」なことを書いていましたが(http://anoperao.blog.fc2.com/blog-entry-445.html ←で採られた大匙2杯の血液検査の結果報告云々。最近の牧物の医者はホントに注射しかする能がないですね、ぷんすか!)、その通院のためにあたふたと着替えをしていた時、猫ちゃんは毛布にくるまって動けなくなっていました。

猫ちゃんの名前は「メイ」、これはいとこがつけたものでどうやらトトロつながりだったそうですが、私にはやっぱりミネラルタウンのメイちゃんとキャラが被ってしまいます。というのも、ミネラルタウンのメイちゃんがお母さんと離ればなれになっているように、家のメイちゃんも母猫なのか元の飼い主さんなのかに捨てられ、マンハッタンカフェが菊花賞を勝ったあの雨の日曜日に我が家の敷地に迷い込んできた猫なのです。

捨てられたトラウマからか、メイちゃんはなかなか人間に慣れず、私とは残念ながらあまり良好な関係を築けていたとは言い難い仲でした(ようは視界に私が映ると逃げだしてしまうような子でした)。そして私自身も、犬派か猫派か言われたらやっぱり犬のほうが好きなもので猫にこれといって過剰な感情は湧き上がらなかったのです。

ともあれそんなメイちゃんが、目の前で私がバタバタと着替えをしていてもピクリともしないのはなにかおかしいな…とは思ったのですが、もともと放し飼いの猫でこれまでもときどき怪我をしたりお腹をこわしたりして数日動けなくなっていることがあったので、「また変なモノ食べちゃったんだね」ぐらいにしか私には分かりませんでした。

…でも、メイちゃんを14年間ずっとお世話していたおばあちゃんが、次の日になってメイちゃんの足が1本腫れていることに気が付き…確かに言われてみると足が4本ともむくんでいるようにみえて(←病気の動物は馬しかみたことがないのですべて「馬」基準のワタクシ;)、急いで獣医さんに連れて行ったところ、やけどで肉球が剥がれてしまいそこからばい菌が入って敗血症にかかりかけている、発熱もひどい、という診断でした。私は問診票を書いていて診察に立ち会ったわけではありませんが、あとから聞いた話では、先生も言われてみないと足が腫れているなんて分からなかったよ、おばあちゃん、でかしたね!とのことで…

祖母は飴と鞭の使い分けの達人(笑)とも言っていいほどで、メイちゃんのことも家の誰よりもよく分かっていたのです。

ともあれやけどの消毒をしてもらい、口当たりのいいキャットフードももらって…ひとつ重大な問題がありました。

メイちゃんが寝泊まりしているおばあちゃん宅のお座敷にはエアコンがついてないのです!

そして猫は馬と違いまして元来汗をかかない動物なのだとか…ですから扇風機の風を当てても猫の体温調節には全く効果なし、でもメイちゃんは人間で言えば39度ぐらいの熱と戦っている状態…エアコンで室温27℃に保たれた部屋で絶対安静にしていないと熱と菌で脳が侵されてしまう…

ということでお座敷にエアコンがつくまでメイちゃんはおばあちゃん宅で唯一エアコンのついている私の部屋に来ることになりました。私が留守の時にはよく潜り込んで眠っているらしく、大きなストレスにはならないだろうというのがせめてもの救い…猫は縄張り意識が強いので住む環境が変わるとストレスになってしまうのですよね…。犬は人につき、猫は場所につく、とはよく言ったものです(あとうさぎも、縄張り意識かなり強いらしくて、一羽でいると淋しくて死ぬ、というのは間違いらしい…するとうさぎも飼い主はあまり選ばないのかな~…)

猫にまつわる神話といえばもうひとつ、「猫は死期が迫ると姿を消す」というのもありますね。あれも根拠に諸説あって、弱っているところを外敵に襲われると即死なのでとりあえず自分にとって「安全」と思われる場所に移動する、飼い猫の場合、「人間=安全」と判断する猫もいて、人の前で死んでゆく、というもの、はたまた、低体温(冬眠状態?)にすることで自ら気絶したほうが苦しまずに死ねるので涼しい場所を求めて姿を消す、という考え方もあるそうです(『2001年宇宙の旅』みたい…)

放し飼いのメイちゃんが弱り切った体でおばあちゃんの家の毛布にくるまっていた件、考えられる可能性はきっぱり2つ。

1.たいしたことない
2.死期が近く、おまけにこれまでずっとツンデレを貫いてきた挙句、おばあちゃん宅がこの世で一番安全なところと判断して人間を頼っている


ワタクシは99パーセント、1の可能性にかけていました。だってだって!私の憶測もあたっていたようでメイちゃんは12日未明に先生が食べさせてくれたキャットフードをすべて吐き戻し、ゲロの中にはエノコログサの破片まで入っていたんですもん!きっと、胃もたれしてなにかムカムカと苦しかっただけ、それだけ、あとはエアコンで熱が下がって、食欲も戻って、元気なメイちゃんになってくれる♪そう信じていたのに…。

小康状態になりグルーミングのカンも戻ってきたメイちゃんがあまりに熱心に肉球をケアしたり、前足をぷるぷるとふる動作を頻繁にするようになったりして不審に思い先生にそのことをご報告したら…

足4本とも、肉球が剥がれて、モモと胸の毛も抜けてしまっていました。。もしかしたらやけどではなくてなにかの拍子に感電したのかも…ほかにも謎の症状が出てきてしまい先生も頭を抱える始末。

やっぱり敗血症が進んでいたのか、それともこれまで自然治癒でなんとか回復してきたもろもろの病が年の寄る瀬に敵わなくなったのか…とりあえず静脈注射で点滴を打ちましょうということになったのに、その静脈が浮かんでこない悲劇。

ワタクシもそれ、経験したことあります…今となっては半分はアネクドートで笑い飛ばしていますが、静脈浮いてこないは悲惨ですよ!注射針刺したり抜いたりでワタクシの場合は15分ほどベッドにしばりつけられました~。ワタクシが精神的に注射嫌いになってしまった大元凶です。

幸い、メイちゃんのほうは先生がすぐに見切りを付けてくださり、応急処置として口から注射器でブドウ糖投与になりました。

でももう、それもほんの気休めでしかなくて…その夕方には痙攣がメイちゃんを襲い、痙攣を抑える薬をなんとかピストンでなめさせてあげても「吐く→痙攣」がクセになってしまったようで…。

19日の早朝から緩やかな痙攣が始まり、なぜか満潮のタイミングで、家族の見守る中で大好きなおばあちゃんの呼びかけにほ~っと頬の力が緩んで、安らかに息を引き取りました。

医学的、生物学的にはいかようにも説明が付くのでしょうが…

最期に安心するように「笑って」くれたメイちゃん。マンハッタンカフェが菊花賞を勝った日にやってきた臆病な捨て猫メイちゃん。そのマンハッタンカフェを追いかけるようにして逝ってしまった。本当はシャイなだけで人間のこと大好きだったんだと、なんだかすべてが報われたように思えるほど、それこそ文学や芸術に描かれそうなぐらい、美しい最期でした。



私はそんなわけでお誕生日もたけなわ、あまり良好な関係を築けておらず「わ、ワタクシがお世話してよろしいでしょうか、メイさま…」なへっぴり腰のペコペコ状態で病躯のメイちゃんを預かり、毎晩添い寝―というても彼女は夜行性、元気な時には夜中の運動会をまともに行っていたぐらいで添い寝なのか微妙なのですが―してあげて、いよいよ危険な状態になったときにはおう吐物で汚れた口の周りをふいてあげたり、ピストンでピューレ状のエサを食べさせてあげたり、薬を投与したり…

なーんやかーんやあまり得意でなかったはずの猫ちゃんにラブラブになっていました*

そしてやっぱり考えたのはペットシア。つまりは精密検査のために入院させるか、お家で看取ってあげるか…ということ。はじめ、やけどの診断で医者に行ったときであればもしかしたら入院してゆっくり診察してもらったかもしれません。でも病魔は待ってくれなかった、そしてメイちゃんの体ももうそう若くはなかった。最初で最後の入院のチャンスを逃した以上は、もう家で看取るのがメイちゃんにとって一番幸せなはず、病気で死なせるのではなくて老衰として天に送ってあげたい…そう思って。だからこそ毎晩徹夜を10日間も続けることが出来て、病気の老猫の介護も苦にならなかったのだと思います。

メイちゃんはお外が大好きで、「今日が峠かも」と言われた日、ちょうど雨上がりで地面も熱くなくて、メイちゃんがなにより大好きだった雨水がたくさん水たまりになっていて。リードをつけて外に出してあげると、やっぱり大好きな雨水に口を浸して、そしてお気に入りの雪柳の下で香箱座りになって…。それだけでも入院させていたらできなかったこと、メイちゃんも心持ち喜んでくれたんじゃないか。

そして、私が一番辛い決断を迫られたのは最後に大きな痙攣が来たとき薬を飲ませるか否か…。延命措置はしないでほしい、自然に任せて逝ってもらいたい、なんて「そのとき」が来るまではきれいごとのように思って口にしていて…。でもいざ「そのとき」が来て、いちかばちか痙攣を抑えられるかもしれない、助かるかもしれない、でも反対に、吐き戻してもっと大きな痙攣がきてのたうちながらメイちゃんが死んでしまうかもしれない、そんな現実を突きつけられると…思い切り心が揺らいでしまって。

でも最後には自分の「美学」に立ち直り、薬は断念して見守ることにしたのです。

時間は戻せませんから私の決断に答えがでることはありません。ただ唯一、自分の中で、ひとつ大きな経験をした、越えなくてはならない壁を一つ越えることが来た、そんな思いが芽生えたのでした。




私が生まれてから家では犬が2匹、うさぎが1羽、そして猫が1匹、老衰で天寿をまっとうしました。
犬はムック、おばさんがつけた名前。
もう1匹の犬はマリナ、これは私がつけた名前。
うさぎはまう、これもおばさんがつけた名前。
そして猫のメイちゃん、これはいとこがつけた名前。
名付け親がそれぞれ違うのに、家で飼われたペットたちの名前はすべてイニシャルMでした。

もうおそらく家で動物を飼うことはないと思われますが(↑のペットたち、すべて譲り受けたり、迷い込んできたりした子たちでまたなにか迷い込んでくる可能性も無きにしも非ずで…(苦笑)なんせ我が家、過去には動物園から脱走した孔雀が迷い込み、たまたまそのとき咲いた月下美人の花を食べちゃった伝説を有するモノで;)、家族の中に不思議な共通意識があったのかもしれませんです*

でも最後に詫びろう、「マリナ」はちょうどワタクシがローマ字を覚え始めたころに迷い込んできた豆しばで、「M+母音」と「N+母音」の区別を頭に叩き込むのにもってこいの名前でして…ホントにいまだに、MとN区別するとき、「マーリーナー」て愛犬の名前呼んでいる自分がいる…名前の使い方がひどい飼い主で本当にごめん!

2015/08/25(火) | 戯言 | トラックバック(0) | コメント(0)

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